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シルクスクリーン版を自作! 格安で楽しむ

フォントを作るブログだと言っておきながら、今度はシルクスクリーンです。かなり脱線してますが、気にしません。
前回作ったノート、表紙が無地というのもちょっと寂しいので、なにかグラフィックでも印刷したいなーと思いシルクスクリーンをやってみるか、ということになったのです。上の写真は刷り上がったものです。

モノは試しということで、自分で製版からやってみることにしました。今回のポイントは…

  • ・予算は5000円くらい
  • ・感光用のポジフィルムはOHPフィルムでなくて普通紙を使用
  • ・感光用の蛍光灯は自宅のデスクランプ(12W)を使用
  • ・サイズはハガキ大くらい

という感じです。結論から言うと、若干の試行錯誤は必要ですが、コツさえつかめば、かなりコストを抑えながら楽しめます。今回は5000円弱でいけました。ミスがあって色々買い足してるので、それがなければ3000円程度でもいけると思います。

なお、以下のやり方は主に図書館にあった古い書籍を参考にしてます。加えてネット上の情報もチラチラ見ながらやりました。

目次

#1 準備〜必要な道具など〜

まずは必要なものを揃えます。写真にないものもあります。必須の物は太字にしてみました。

  • 1 – シルクスクリーン(すでに紗張り済みのものを購入400円くらい)
  • 2 – 押さえ板(実際いらない)
  • 3 – エンビ板(なくてもいい)
  • 4 – マスキングテープ
  • 5 – ジアゾ感光乳剤
  • 6 – スポンジ(絵画用を2つに分割)
  • 7 – スキージ(これは安価なプラスチック)
  • 8 – インク(今回はポスターカラー)
  • 9 – アクアメディウム(これで薄めないと刷るの難しくなる)
  • 10 – 黒い紙(木枠の内側に入る様にカット)
  • 11 – 原稿用の紙(OHPシートなどポジフィルムになるもの)
  • 12 – 試し刷り用の紙(今回はボール紙)
  • 13 – バット
  • 14 – 油(サラダ油でいい)
  • 15 – 古新聞
  • 16 – ドライヤー
  • 17 – スプレーのり弱(貼ってはがせるタイプ)
  • 18 – 蛍光灯(今回はデスクライト12W。太陽でもいい。)

懐に余裕があれば、スキージはゴムのもの、他にバケット、ジアゾ再生液なども手に入れておくといいと思います。これらのほとんどは世界堂で購入しました。

#2 図柄を準備

刷りたい図柄、今回は普通紙に手描きしました。黒い部分が印刷される箇所になります。そしてこのままポジフィルム代わりにしていきます。もちろんパソコンでデザインを仕上げてプリントしてもOK。

OHPフィルムにプリント、と説明しているサイトが多かったんですが、最近OHPフィルム売ってないんですよねぇ。しかもうちはプリンタが顔料インクなのでそもそもOHPフィルム非対応orz。ということで、普通紙をポジフィルム代わりにする方法があります。それは油に浸す!パラフィンワックスなんかでロー引きしてもいいみたいですが、油の方が簡単です。
浸したら、余計な油は古新聞にはさんで取りましょう。

わかりますでしょうか。油に浸した普通紙はトレペのように透けて下の文字が見えてます。

#3 感光乳剤を塗布

本来はバケットを使って塗るようですが、今回はスキージでやりました。バケット意外と高いのです。「薄く均一に」と本に書いてあったものの、「薄く」の程度がわからず、かなり最初べちゃべちゃに塗って大変な思いをしました。本当にうっすく塗ってOKです。スキージで何度もこして、先端に乳剤が乗っからなくなるくらい薄くでいい。ゴミが入ったり、ムラになったりしないように気をつけましょう。

塗れたらドライヤーでガンガン乾かします。あんまり近づけたり、一カ所を集中攻撃しない方がいいと思いますけど、ぶっちゃけあんま気にせずにやっても大丈夫だと思います。乾いたら感光しないようにとっとと暗所へ移動しましょう。

#4 感光

では感光の準備をしましょう。机にスポンジを置いてその上に黒い紙、版の順番で置きます。黒い紙が版の内側にぴたりと重なるように。そして、原稿にスプレーのりをかけて版の外側に貼りけます(この際、文字などを印刷するなら表裏を気をつけて!)。原稿(ポジフィルム)と版との間に隙間があるときちんと現像されないので、ぴったりと。上にエンビ板(ガラス板ならなおベター)を載っければ完璧。

さて、ここからが一番の難所です。感光乳剤は紫外線に反応して硬化するようなので、ケミカルランプはもちろん蛍光灯でもいけます。太陽光でもいいんですけど、今は梅雨なので…。私の場合は12Wの蛍光灯を使用しています。版から20〜25cmくらい離して光が均一に当たる様にします。

そして難しい時間設定に関しては、油普通紙との組み合わせで18分でなんとかいけました。20W+OHPフィルムだと8〜10分くらいらしいです。太陽光だと夏場で1〜2分だとか。このあたりは記録を取りながらトライして自分の条件にあう分数を見極める必要があります。タイマーをセットして正確に図ってトライするのがいいと思います。

時間が来て、感光が終わったら、すぐに水で洗い流します。シャワーで洗い流しても良いんですが、私はびびって水の中でゆすって落としました

抜けるべきところが落ちたらOK。乾かしてから、もう一度紫外線に当てて、版をしっかりさせましょう。そうすれば版の完成!

#5 印刷

完成とかいっちゃいましたが、刷る前に穴(ピンホール)が空いていたりしないか確認しましょう。ピンホールがあったら感光乳剤を筆で塗って感光させるか、マスキングテープなどで目止めしましょう。

今回インクにはポスターカラーを使います。アクアメディウムというポスカやガッシュをシルクスクリーン用に希釈するメディウムを混ぜると刷り易くなります。また、乾きが少し遅れて版の目詰まりを防げます。今回はあらかじめ、ポスカを1、メディウムを0.8程度の割合で混ぜておきます(割合は好みで)。

そして、いざ印刷。版の上部にインクを出して、スキージで押し付ける様に手前に引っ張ればOK。

ということで刷り上がりましたー!!やったー!良い感じです〜。

分かりにくいですが、インクがすこーしだけ盛り上がっています。それが良い感じ!楽しい!
もうちょっとメディウムを足すと、もっとフラットな印刷結果になります。好みや目的によって使い分ければいいかと。

以上。シルクスクリーンのDIYでした。これで表紙ができるので、あらためてノートを作りたいと思います。

#6 参考

最後に参考にさせて頂いたサイト
http://www.wai-hang.com.hk/j_home.html

参考にした書籍の名前を忘れてしまったので、後日調べて追記します

追記2011.6.3
下にもありますが、参考にしていたのは「手作りシルクスクリーン」でした。結構写真は古くさいですけど、ポイントは押さえてあって、これ一冊あれば困らない感じでした。

Category:シルクスクリーン

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